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小林よしのり
2019.8.24 10:05日々の出来事

トランプ大統領の「親北」が元凶である

トランプ大統領が北朝鮮の核兵器保有を事実上容認し、
アメリカに届かぬミサイルならいくらでも発射して
いいとお墨付きを与えたところから、全てが狂って
きた。

筋金入りの「反日」で、北朝鮮への異常な信頼感を
持つ文在寅が、朝鮮半島での戦争はもう永久にないと
確信し、日米の民主主義陣営より、中ロ北の独裁国家
の陣営と一体化しようとしている。

北朝鮮に「アホは成長するほど、より大きなアホに
なるというが、それは南朝鮮当局者を指して言う
言葉だ」とまで痛罵され、韓国を狙うための短距離
ミサイル実験を次々実行されているというのに、
文在寅はアホになり過ぎてまだ民族の絆に妄想を
抱いている。

自国の安全保障すら犠牲にしてでも北朝鮮に擦り寄り
たい文在寅政権が倒れぬ限りはどうにもならない。
日本は韓国に対しては冷ややかに見ておればいい。
熱くなる必要はない。
冷ややかに冷ややかに見ておればいい。

日本がやるべきことは、トランプへの忠告だ。
「あんたが北朝鮮の体制保障と核保有を容認したから、
韓国が事大主義で中ロ北に溶け込もうとしている。
金正恩から“美しい手紙”とやらをもらってヘラヘラ
してるから、こういうことになるんだよ。いいかげん
にしなさい!」
そう言わなければならないのだ。

この事態を招いたのはトランプ大統領である。
北朝鮮との緊張関係を堪えぬく精神力がなさ過ぎる。
現在の国際関係は帝国主義の時代ではないと思い込ん
ではならない。
水面下での帝国主義も冷戦も続いていると認識する
しかないのだ。
いいかげんに大人になって欲しい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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